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カルシウム不足はイライラの素
  ストレスを軽減するためにも牛乳でカルシウムと栄養補給を!
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眠れない夜には牛乳を
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牛乳ができるまで
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上野川修一 東京大学大学院教授(2002年8月30日毎日新聞掲載より)

 熱帯夜が毎晩続くとついつい睡眠不足になりがち。また、炎天下で長時間働いていても、そして冷房による冷気と炎天下の熱気のなかを交互に行き来しても体力は消耗し、疲れやすくなる。体の抵抗力は下がりがちで夏なのに風邪をひいてしまう人も多い。このような状態を夏バテというのであろう。
 意外に気付かれていないが、牛乳も夏バテ防止に一役買っているのである。乳はもともと哺乳類が自分の子を健康に成長させるための理想的な食であるといわれている。そのために、哺乳類が知恵の限りを尽くしたさまざまな有効成分が含まれている。牛乳もその一つである。

 牛乳には消化されやすい栄養価の高いたんぱく質が含まれている。またトリプトファンというアミノ酸が含まれている。実はこのトリプトファンは, 脳のなかでセロトニンという化合物に変わる。このセロトニンには神経を鎮める作用がある。古くから、眠れない夜には牛乳という言い伝えは、このトリプトファンの精神安定作用のことを指すのである。トリプトファンは体の中でつくられないから牛乳から取る必要がある。暑くて眠れない夜には、さわやかな牛乳をすすめたい。

 牛乳には体の抵抗力すなわち免疫の働きを高める作用もある。免疫は風邪ウイルスや病原細菌が体に侵入し、暴走するのを抑える。この免疫系は賢く、それだけに繊細である。夏バテで体力を消耗するとその働きは弱まってしまい、その結果、われわれは夏風邪をひいてしまう。牛乳は免疫の働きを高めてこれを防ぐ。牛乳だけではなく、これを発酵させたヨーグルトやチーズなどにも同じような働きがあると考えてよい。以上のように牛乳は夏バテを予防し、また回復させるのに役立っているのである。この牛乳に加えて、優れたたんぱく質を含むいろいろな動物性食品や、からだの調子を整えて、免疫の働きを高めるビタミンや、ミネラルを多く含む食品を組み合わせた食生活をしていれば、夏バテ対策は万全である。





カナダの新聞「ヴァンクーバー・サン」2006年4月25日掲載

 牛乳を飲む量を妊娠中に減らした女性は喫煙と同じ程度の害を胎児の発育に及ぼしていることがカナダの調査でわかった。カルガリーの3つの病院で2091人の妊娠女性を調べたところ、1日に200ml未満しか飲まない女性は200ml以上飲んだ女性に比べ小さな子供を産んでいることが判明。平均1日600ml以上飲んだ女性から産まれた赤ちゃんに比べ平均123グラム下回っていた。1日600ml以上という量はカナダフードガイドが妊娠女性に推奨する1日の牛乳摂取量。

 123グラムの差はたいしたことが無い様に思う人がいるかも知れないが、喫煙妊婦の場合150グラム小さいという結果から分かるように胎児に対する害は大変大きいものである。調査した女性の中にはカルシウムサプリメントを摂ってカルシウム不足を補っていた女性もいたが、そういった女性に博士はビタミンDの不足を懸念する。ビダミンDは胎児の成長に欠かせないもので、これが不足すると胎児の器官発達障害が起こる。ビタミンD、カルシウムなど胎児の成長に欠かせない物を自然に摂取するには牛乳が適している。

 ビタミンDは太陽光線に当たることによって吸収することが出来るが、日照時間が少ない(冬場が長い)カナダにおいて博士はビタミンDを懸念している。しかし日本においても、スモッグの多い地域、夜勤者、内勤者など十分に日光に当たることが出来ない人も多いのでは?更に日本人は基本的にカルシウム不足。元気な赤ちゃんの為にも毎日牛乳を。


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